シュシュトリアン 東映 特撮

有言実行三姉妹シュシュトリアン 第40話「ウルトラマンに逢いたい」

現在配信中のシュシュトリアン40話は何と円谷プロとのコラボ。
こんな話があるなんて、最近まで知りませんでした。
シュシュトリアン放送時は私はちょうど大学1回生。
特撮とは離れてた時期です。
当時は当然ネットもありませんでしたし、一部のマニア以外
情報を入手するのも難しい時代でした。
こうやって皆でこの話をネットで見られる時代になるとは
凄い時代になったものです。

さて本題。
バルタン星人とロブスターをかけるとは、ベタではありますが
笑わせていただきました。
この時期になると3姉妹のコメディ演技もかなり上達しており
皆ノリノリで演じてくれました。
特に花子はこういう役どころは上手い。

ピグモンかガラモンかわかりませんでしたが、洋服売り場に
出現というのも、ちょっとジェロニモン編を思い出しました
(ピグモンはおもちゃ売り場でしたが)。
エレキングが電気を吸い取ったり、ブースカが無銭飲食したりと
それぞれの個性も発揮されてました。
まあ着ぐるみについては、豚鼻バルタンとか、赤色ゴモラ、
顔と体のバランスが妙に悪いダダとか、やや残念風でしたが(笑)。

しかし本話ではやはり黒部氏演じるハヤタが変身するシーンが
目玉でしょう。
多分本放送以来。
これはファンには溜まりませんね。
そしてウルトラマン登場。
この世界では我々の世界と同じくウルトラマンはフィクションの
はずですが、どう解釈すればいいのか?

怪獣たちは元々は着ぐるみだから、それに命が宿ったと
解釈すれば問題ないでしょう。
そもそもあんなに小さかったら怪獣でも何でもない気もしますが。
バルタンとウルトラマンは本物。
つまりフィクションと同じものが実在してたってことになりますね。
一体誰がウルトラマンとバルタンを知っていたのか?

これはやはりテレビ番組「ウルトラマン」に登場する主人公と
ライバル宇宙人のデザインにウルトラマン本人が関わってたと
解釈するしかないでしょう。
怪獣おじさんはデザイナーではないようですが、デザインの
ヒントくらいは出していたかもしれません。
造型の担当とかしてたら、意図的に実物に寄せるということも
考えられますね。

おっと、いつもの癖で解釈してしまった。
今回は当時の円谷プロが見れるのも見どころ。
しかし円谷プロはそこら辺にある工場とか倉庫と見た目に
変わらないので、ウルトラマンのオブジェとかがないと
気付かず通り過ぎそう。

本話では月子がウルトラオタクであることが判明します。
まあ、ウルトラマンの醤油顔(死後w)が好きというだけで
オタクではないのですが、悲しいかな雪子たちにオタク扱いされる
月子の姿は当時の特撮アニメ好きの扱いの酷さが仄見えました。
因みに今さら言うまでもありませんが、月子役の石橋けいさんは
後のウルトラマンティガにレギュラー出演なされます。
一度雪子役の田中規子さんが歌手役でゲスト出演した時、石橋さんは
その歌手のファンという役どころでした。
当時のシュシュトリアンファンにはたまらない共演だったことと
思われます。

脱線しましたが、ハヤタことウルトラマンは一度変身したら地球に
いられないと言いながら変身しました。
この辺りはエース最終話の北斗を思い出しますが、特に正体がバレた
わけじゃないのになぜでしょう?
返って怪獣たちと一緒にいなくなって正体バレてます。
これは単にウルトラマンからハヤタへの変身が二度とできないとでも
解釈するしかなさそうですね。
あるいはウルトラマンが一つの星に常駐してはいけないという内部規則があり
存在そのものが知られた以上、その星を去らねばならないとかですかね。

最後のウルトラマンと巨大化したシュシュトリアンの共闘は何ともシュールです。
悪ガキどもがシュシュトリアンのスカートの中を撮影してましたが、
私も真っ先にそれが気になりました(笑)。
汚れた大人になったものです(笑)。
とまれ、ウルトラマンとシュシュトリアンの共闘でバルタン星人を退治。
ウルトラマンが地球に迷惑にならないようにとの配慮か亡骸を持って帰るのも
細かい配慮でした。

と、長々と感想を書いてきましたが、これは東映のドラマなんですよね(笑)。
効果音や怪獣の鳴き声も円谷のものを使ってましたので、どっちの制作か
わからなくなりました。
もちろん全体的にはシュシュトリアンのテイストは失われてませんが、
フライドチキン男がほとんど出てこないなど、やはり異色作です。
故人曰くがETとかモロボシダンなのも笑いました。

かようにぶっ飛んだ話だったので、ウルトラファン必見だと思いますが、
個人的に一番印象に残ったのはラストですね。
後のウルトラ常連の月子が夢と現実の狭間を彷徨うかのようなラストシーン。
あ、円谷だって思いました(笑)。
ああいう何とも不思議テイストはウルトラの持ち味です。
因みに監督は帰ってきたウルトラマンでも何本か手掛けた佐伯孚治氏。
氏が不思議コメディシリーズのメイン監督になってるとは知りませんでした。

円谷と東映のコラボ。
正直ここまでしっかり作りこんでるとは思いませんでした。
黒部氏もよく引き受けてくださいましたし、日本の二大特撮制作会社のコラボは
まさに我々特撮マニアにとっては夢のコラボでしたね。
と綺麗にまとまったところで、ではまた。

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