ゴーバスターズ 東映 特撮

特命戦隊ゴーバスターズ 第07話&第8話

第7話は前回に続いてヒロムの成長エピ。
ヒロムは今まで一人で訓練していたこともあって、チームワークを軽視しがち。
また、両親のこと、姉のこと、色々一人で背負ってきたこともあって、常にピリピリしている。
そういうヒロムだけに小山の軽いノリを見て、真剣さが足りないと思ってしまうのも
無理もないでしょう。
ただ、それを本人に聞こえるように言うのはさすがに無神経すぎますが(笑)。

小山の方はミスしたのだから当然責任はありますが、ただ、これは所謂ヒューマンエラーで
これを防ぐシステムなり仕組みが整えられてないのなら彼一人のミスではないでしょう。
私も仕事で細かいミスをして、しょちゅう謝ってますがw、それはミスをしても人の命とか
地球の平和に関係ないからできること。
今回は事なきを得ましたが、下手すりゃヒロムが死ぬんですから、スイッチ一つ切り替え忘れた
だけで戦闘不能になるのは、ちょっとお粗末ですね。
今時、車でもライト消し忘れたり、半ドアだと警告灯がついたり警告音鳴りますし、エースにも
ミスを検知するシステムをつけてしかるべきです。
子供向けだからわかりやすくしてるのでしょうが、大人の目線からは、あれだけのミスで
ピンチになるロボットで戦いたくねえ!って思いました(笑)。

ヒロムが自分はミスしないと言って、うっかり鶏のレリーフ見てフリーズして改心するのは、
ちょっと早すぎかなという気もしましたが、ニックのセリフが前振りになってたので
まあいいでしょう。
今回のエンターさんも相変わらず抜け目なし。
カウントダウンをメガネっ子と一緒にやるシーンも面白かった。

整備員にスポットを当てるというリアル路線がゴーバスターズの面白さですね。
裏方がいてこそ、ヒロムたちも戦える。
まさにチームなんですよね。

8話もお仕事の話。
こっちは前回の対になる話ですね。
ゴーバスターズはどんどんお仕事戦隊になっていきます。

小山と違いカズヤはやりたい仕事に就いたのに仕事そのものにやりがいを感じられません。
前回のエースの整備は50人。
こちらはそんなにはいないでしょうが、プロジェクトチームとしてそれなりの数が
いたのは想像できます。
スポーツでもエンタメでも設計でもプログラミングでも、時代が進んで物事が
複雑になると個人の才能や技芸だけでは大きな仕事ができなくなっていきます。
前回も今回もそういう現在の状況を踏まえていて、リアルですね。

今回はリュウジの夢とそれを諦めたリュウジのバスターズとしての努力が描かれ
しかも今後の伏線も張られてて結構重要な回でした。
しかし、改心したカズヤが結局エンターに設計図を盗まれたまま終わるというのは
とても子供向けとは思えませんね。
最後リュウジが取り返すのかと思ってたら、そのまま終わってびっくりしました。
しかも犯罪を犯したカズヤにはそれ相応の罰が与えられるのは必至です。
というか、二度とこの研究には戻れないでしょう。
実は特捜最前線並みの救いのないラストです。

今回のヒロムはリュウジの人知れない努力を知って、リュウジに対する信頼をさらに
厚くしました。
ゴーバスターオーでの淀みない戦闘は3人のチームワークがさらに強くなったのを
感じさせましたね。
しかし、ヒロムにしてはカズヤを責めないのは、やはりカズヤがリュウジの
友人だからでしょうか。
一生懸命仕事してミスをした小山とは比較にならないくらい終わってるのですが。

ただ、社会に出て、会社に入って思った仕事ができないというのはよくある話ですね。
社会人にとってはある意味リアルなのですが、子供向けでこれやるか(笑)。
先ほど大きな仕事をするにはチームが必要と書きましたが、これとは逆に個人の
資質で何とかなる仕事も実は増えています。
それがyoutubeとかブログでしょうね。
テクノロジーの進歩により人力が機械の力に置き換わっていってるのが現代でもあります。
今、私もパソコン一つでゴーバスを見てブログを書いてるわけでして、しかもそれを
大勢(せいぜい50人ですが)が見ているという、何気に個人が凄い力を持つ時代なんですよね。

最後に今日のエンターさん。
律儀にカズヤに報酬の札束を渡します。
と言っても投げつける始末でしたが。
これを見てエンターさん悪役の癖に約束守るいい奴みたいな反応もありますが、
そもそもエンターさんはお金に価値など見出してないのでしょう。
エネトロンを報酬にくれと言ったら絶対断ると思います(笑)。
この辺りも個人の価値観が見えて、面白い演出でしたね。
そして、しっかり目的を果たすエンターさんはやはり優秀です。

次回は久々のヨーコ回。
ではでは。

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