ウルトラシリーズ ウルトラマンZ 特撮

『ウルトラマンZ』第21話「D4」

定番の超兵器ネタ。
過去作の設定を貪欲に取り入れるZらしい話。
前回のM1号の話もそうですが、人と科学、人と力、その辺りに
重きを置くのはウルトラらしいと思います。
ウルトラの伝統ですね。

冒頭の超兵器の実験は、ギエロン星やムルロア星でお馴染み。
番外編としてはマリア2号とか、UN105X爆弾とか。
私は平成以降は詳しくないので古くて恐縮ですが(笑)、
人間も実は凄い科学力を持っているのです。
地球より質量の大きいペガッサシティもあっさり爆破しましたし。
ただ、どれもオーバースペックなんですね。
被害が甚大すぎる。

これは原発なんかもそうですけど、素晴らしいテクノロジーも
一度暴走すると人類存続の危機になる。
核戦争の脅威は低下したものの、まだまだ人類が直視しないと
いけない問題なんですね。
しかし、そう考えるとペンシル爆弾を発明した岩本博士は凄い。
イデもマルス133とかスパーク8とか作ってますし、あれだけの
性能の武器をコンパクトにして使ってたのですから、科特隊の
ハイテク兵器はシリーズでも最高峰かもしれません。
それに比べるとロボットに乗り込んで戦うストレイジは(笑)。

長官の一連のシーンは二期ウルトラ、特に新マンとエースを
彷彿とさせますね。
超兵器の使用を命ずるシーンはMATのスパイナー、隊員の命を
考えずに武器使用をごり押しするシーンはTACの高倉長官。
最後は解散なんですから、オールドファンには溜まりません(笑)。
実は長官はセレブロに憑依されてたり、蛇倉隊長はジャグラーだったり
昭和から平成に至る過去作の設定が複雑に絡み合って、カオスな
展開ではありますが、この辺りはマニア向けですね。
ただ、何も知らない子供たちも十分楽しめる展開ですので、
これはこれでいいと思います。

個人的にはもう少し新しいウルトラを見たい気持ちもありますが
過去作を取り入れつつ、販促もしつつ新しい要素を入れつつ
無難にまとまってるので、とりあえずはいいのかなと。
ただ、もう昭和のウルトラマン、特に2期ウルトラみたいなのは
作れないのかなと思うと少し寂しい気もしますね。
まあ、昭和のウルトラマンを見ればいいだけですが。

今回のラストは超兵器により次元が崩壊するのをZが食い止めるという
凄い展開。
というか、ウルトラマンの力ってほんとに素晴らしい。
やっぱり人間を超越してるんですよね。
そして、そういうウルトラマンに挑戦してくる敵の異次元人ヤプールも
やはり恐ろしい奴だ。
D4もヤプールのテクノロジーの応用ですもんね。
ただヤプールは人間の悪意とか怨念とかを出自にするにしては
超科学的すぎたため、設定が崩壊したという一面はありそう。
かと思えばチープな超獣合成装置とか(笑)、やっぱり練りこみ不足は
否めませんでした。

書いててほとんど過去のウルトラの話になってしまった気もしますが
Zはそういう作品なので、ご容赦ください。
あと少しで終わるのが勿体ないくらい、面白い作品ですよね。
過去ネタはまだまだあると思いますので、また二期もやってください。
女の隊員の比率が異常に高いですが、2人ともかわいいのでよしとしましょう。
ということで、円谷さんよろしくお願いします。
ではでは。

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