ゴーバスターズ 東映 特撮

特命戦隊ゴーバスターズ 第23話&24話

23話はヨーコの母親の話。
ヨーコの誕生日に亜空間からやってくる陣。
陣の体に負担が掛かってないか心配する黒木だが
陣は心配いらないという。
「嘘つきだな。あんまり大丈夫じゃない」とJ。
Jはアバターのダメージは亜空間の陣本人にも
及ぶことを知っていた。

屋上でバーベキューをする面々。
そこで陣はヨーコの母親について語る。
ここで陣とヨーコの母親の意外なつながりがわかる。
陣の設計したメガゾードのテストパイロットが
ヨーコの母親だったのだ。
陣がヨーコの誕生日パーティに無理して参加した
理由がわかりました。

エンターさんは相変わらずメサイア様のお守り。
メサイアを楽しませることを主目的とするエスケイプと
エネトロンを奪取することを主目的とするエンター。
2人の間に役割分担ができつつあります。
ゴーバスは敵幹部がエンター一人だけでしたが、
エスケイプが加わって、敵の描写も徐々に
掘り下げられていきます。
ゴーバスの敵幹部は二人ともあんまり悪そうな人に
見えないんですよね。
やってることはえげつないのですが。

ジシャクロイドの特殊能力は針攻撃で人や物を磁石に変えること。
くっつきネタも戦隊の定番ですね。
ヒロムとニック、Jとリュウジがくっついて、陣とヨーコが
残されるのは物語的必然。
ここでヨーコを思わせる女の子登場。
この子役どこかで見たことあると思ったら、朝ドラの
「ごちそうさん」に出てた子か。
女の子を慰めるヨーコとヨーコの母親を重ねる陣。

ジシャクゾードはエネトロンを磁石化させて吸収します。
もう何でもありですね。
敵の針攻撃を防御するため2人に開発中のプロテクターを
転送する黒木。
しかしプロテクターは試作段階のため変身前しか装着できない。
ジシャクロイドを見つけた二人は針攻撃を交わしつつ
接近するも、突如現れたエスケイプに邪魔され、
陣のプロテクターは破壊される。
それを見て基地に戻っていたヒロムたちは応援に
向かおうとするが、体の自由が利かず四苦八苦。

何としてもヨーコを守りたい陣は変身できないまま
エスケイプに挑むという。
心配するヨーコにアバターだからやられてもすぐ
復活すると陣。
そこへJが無線で割り込む。
「ただし、亜空間にいる陣にはダメージがあるがな」。
いつもは空気を読めないJですが、この発言に関しては
明らかに心配からの発言と思われます。

あくまでヨーコを守ろうとする陣。
しかしヨーコは陣の腹をパンチして陣を動けなくします。
「自分のことは自分で守れるよ」とヨーコ。
「それに誰かを守ることだってできる」。
ヨーコの中にヨーコの母親の姿を見る陣。
母親のことは覚えてなくても同じ血が流れてるって
ことですよね。
ヨーコも17歳。
日々成長してるってことでもあります。

ここで攻撃せず待ってくれるエスケイプは優しい。
エスケイプは快楽犯的なところもあるので、あんまり
卑怯な手は好まないですね。
アバレキラーなら容赦なく攻撃するでしょうが。
プロテクターを破壊されたヨーコを守るため
プロテクターの一部を投げつける陣。
それが全ての針に当たってヨーコを守ります。
いや、多分無理(笑)。
この辺はご都合主義ですが、まあいいでしょう。

その前にエスケイプは乱入してきたヒロムたちの
下敷きになり切れて帰ってしまいます。
ちょっと気まぐれすぎないか?
結果的にヒロムたちが無茶して救援に来たおかげで
ジシャクロイドを倒すことができました。
このジシャクロイドの最期はタイムボカン的な情けなさで
結構ツボでしたね。

一方ゾードの吸い出したエネトロンは陣の機転で
逆流させて回収。
文系の私にはよくわかりませんが、一応理に適ってますね。
さすが陣です。
親子二代で同じ説教されるとはと陣。
陣がヨーコの母親の世話を焼いてたのは、やはり
気があったのは確かでしょう。
しかし、ヨーコの実の父親は誰なのか?
死別なのか離婚なのか。
謎は残りますね。

今回はヨーコの母親を通して陣を掘り下げた話。
後半にもつながる重要な回でした。
小林靖子氏の脚本は本当にこなれてます。

24話。
今度はヒロムの中学時代の話。
偶の外出で不思議がられるヒロム。
つか、バスターズって基本年中無休ですよね。
仕事柄外部に友達作れないし、かなりブラックです。
まあ、特殊能力を備えた宿命ですが。
ヒロムの行き先は夏祭り会場。
そこでなんと大道芸の稽古をしてました。
驚くヨーコとリュウジ。
そんな2人に事情を話すヒロム。
そう言えば今までヒロムの過去はあまりやってませんでしたね。
大道芸部ってのが意外でしたが、普通にサッカーとか
やってるよりはよっぽど似合うかも。

一方エンターはメサイアを楽しませつつエネトロンを
手に入れるため人々が楽しむ夏祭りに目を付けます。
エンターさんの浴衣姿はなかなか様になってますね。
本部から指令を受けた3人は現場に向かおうとしますが
そこへヒロムの中学生時代の担任の先生が。
ヒロムを残して現場に向かうヨーコとリュウジ。

一方夏祭り会場ではワタアメロイドがエネトロンを
絡めとって火器の使用ができなくなってました。
逃げ惑う人々。
駆けつけた陣とJはエンターと一戦交えます。
エンターさんはなかなかアクション上手いですね。
そこへヨーコとリュウジも参戦。
しかしエネトロンを奪ったエンターはロイドと一緒に
姿を消します。

夏祭り会場が狙われてることから、ヒロムの参加している
夏祭りを中止するよう助言するリュウジ。
しかしヒロムは中止しないで済む方法はないかと頼む。
ヨーコが言うようにヒロムらしくないセリフ。
それだけ大事な友人たちということでしょうが、
見た感じ友人たちとはそこまで仲良くないような。
ドライなヒロムだからそう見えるだけかもしれませんが、
やっぱり一番大事なのは先生なんでしょうね。
そういうヒロムを見て、ちょっと嬉しそうなリュウジと
ヨーコ。

中学時代、友達を作ろうとしなかったヒロム。
いずれ戦場に出るつもりだったので、友達とか作っても
辛いだけですしね。
ヒロムの気持ちは理解できます。
それを見かねた先生はヒロムを無理やり大道芸部に入れます。
それを聞いて「かわいげのない中学生だね」とヨーコ。
はっきり言う(笑)。

ヒロムは先生の失敗したジャグリングを初見で成功させます。
そりゃ特殊能力の持ち主ですから。
しかし、そもそも先生は何で大道芸なんかに惹かれたのか。
かなり不思議な先生ですね。
ただ天然ぽい先生もヒロムに一人では何もできないと
大事なことを教えてくれます。

ヒロムって問題児でも優等生でもなく、おまけに扱いづらそうだから
それまでの先生からはあまり相手にされてなさそう。
先生も他に問題のある生徒いたら、そっちに注意いくでしょうし。
でも、こういう普通の子の方が意外と成長過程で誰にも
構ってもらえず、大人になっておかしくなりがちなんですよね。
まあ、ヒロムはしっかりしてるのでおかしくはならないでしょうが、
もっと傲慢な人間になってた可能性は否定できないでしょう。

ヒロムが夏祭りを中止にしたくないのはそういう恩人の
先生の送別会でもあったから。
これを聞いててっきり結婚退職かと思ったら、世界に日本の
大道芸を広めるって(笑)。
理由がぶっ飛びすぎです。
しかもジャグリングもできないのに何を広めるつもり
なのでしょうか?
そもそも日本の大道芸って何?
南京玉すだれは中国か。
ピエロとジャグリングはどう見ても西洋が本場ですし、
謎です。

別の夏祭り会場は陣とJに任せて張り込みをするリュウジとヨーコ。
予想通りヒロムのいる会場にロイドは出現します。
この時のJの夏祭り満喫感が凄い(笑)。
生まれて初めてなので気持ちはわかりますが、陣もお面買ってるし
仕事忘れてますね。
ワタアメロイドと戦うヒロムたち。
しかし今回のロイドはあまり強くありませんね。
メサイア様を楽しませることとエネトロン強奪を両立しようとした
結果、中途半端になったのでしょうか。

この後大事なものを取りに行こうとしてピンチになる先生と
それを助けるヒロム。
超定番な展開ですね。
でも、よいこの皆さんは真似しないように。
自分だけじゃなく助けに来る人までピンチになりますから。
先生が取りに行ったのは大道芸部の皆で撮った写真。
でも、これはネガがないのか?それともネガも一緒に
入っていたのか?
まあ、細かいことはいいです。

結局ロイドもゾードもあまり見せ場なく倒されます。
エンターさんも最近作戦が適当になってるような。
エスケイプも言ってましたが、面従腹背になってきたか。
予想通り先生にヒロムの正体はバレてました。
まあ、声に特徴ありますしね。
皆で撮った写真を貰った時のヒロムの笑顔が印象的。
爽やかないい話でした。

ということで、今週は二編ともいい話でした。
こういう人間描写のリアルさはゴーバスのいいところですね。

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