ゴーバスターズ 東映 特撮

特命戦隊ゴーバスターズ 第29話&30話

29話
遂に亜空間へ突入するバスターズたち。
今回はその前哨戦。
亜空間へ突入するまでの攻防を描きます。

遂に実体を持ち始めたメサイア。
完全に最終決戦モードですね。
亜空間のヒロムの父親から危機を知らせる通信が入ります。
本物かどうか疑うヒロムたちに「俺が保証する」と陣。
どうやら陣はヒロムの父親たちと通信を取り合ってたよう。
そしてそれを隠していたのは、ヒロムの父親たちの希望だという。
この辺りから何とも重い雰囲気が漂います。
今回の陣は珍しく軽口もなし。
終始渋い顔。

今までエンターが度々口にしてきた「創造する者たち」。
ヒロムの父親たちが「創造する者たち」としてメガゾードを
作っていたことも序盤で明らかになります。
まあ、大体予想できましたが。
同時に陣がバスターマシンを作ることができた理由も明らかに。
面従腹背というやつでしょうか。
さすがにエンターもそれに気づいて、「シット」を連発。
「シット」ってフランス語でしたっけ?
まあ、エンターが言うからそうなのでしょう。
「La Fin」を正しく発音してるのはさすがですね。

当然エンターはバスターズが亜空間へ突入することを
阻止しようとしますが、見てると結構詰めが甘い。
単なる特撮あるあるなんですが(敵は詰めが甘いが、
味方はワンチャンをものにする等)エンターだけに
実は内心バスターズが突入することを面白がってるのでは
ないかとも思えてきます。
エスケイプはもっとやる気がないですけどね。
元々その場の快楽を追求するタイプなので、無頓着なだけ
かもしれませんが。
しかし2人の共闘は珍しい。

「戦いは目的に沿って合理的に進めなければ」。
エンターの目的はグレートゴーバスターの亜空間突入阻止
なんですから、ヒロムを狙うのは合理的。
ただ闇雲に戦っても仕方ないですからね。
今回もエンターの中の人のアクションは凄い。
さすがに一部は吹き替えっぽかったですが。
本気という割には止めを刺さなかったエンター。
絶体絶命の危機に助けに来るニック。
ここは泣けますね。
「ヒロムの13年は俺の13年だ。違うか?」

この後、司令官や仲村、森下まで参戦して最後の攻防。
完全に最終回ですね。
しかし、もう少し警備員はいないのか?
まあ、絶対転送できるとはわかってましたが、
結構緊迫感はありました。
全員で敬礼するのはやりすぎですが、
「あなたの子供たちが向かいますよ」という司令官の
セリフはなかなか泣かせます。
一方バスターズを迎え撃つために亜空間に戻るエンターたち。
何だかんだで戦いたいんじゃないかというくらい詰めが甘いです。
亜空間に突入したバスターズは遂にメサイアと対面します。
というところで次回。

30話
とりあえず第一話からの謎は全て明らかに。
しかしタイトルが素晴らしいですね。
「メサイアシャットダウン」。
これ以上ないくらいわかりやすいタイトルです。
実体化したメサイアは特段通常の戦隊幹部と変わらない感じですが、
一応幾何的なデザインにその片鱗は感じさせます。
まあ、顔は髑髏ですが(笑)。
陣のマシンに吹き飛ばされるメサイア。
あまりラスボスの貫禄なし(笑)。

研究室でゴクとマゴクの置物を見つけるヒロム。
またフランス語が書かれたフランス人の顔写真。
エンターがよくしていたゴーグルも落ちてます。
ここでエンターとエスケイプが研究所の人間のデータを
寄せ集めたアバターであることがわかります。
エンターの意味のないと思われたフランス語も
ちゃんと理由があったんですね。
しかし、そうなるとそのデータとなった人たちはどこに?
いよいよ物語は核心に近づきます。

遂にコンピュータールームで父親たちに再開するヒロム。
しかし父親たちはメサイアの巨大コンピュータの一部と
なっていました。
メサイアは全ての有機物を取り込んで地球全体を一つの
メサイアにしてしまうという。
ウィルスの怖さは昨今のコロナで痛感してますが、
これは規模が違います。
コンピュータの暴走というテーマ的にはターミネーターに
近いですね。
自らを破壊せよとヒロムたちに命じる父親たち。
そりゃ、コンピュータに取り込まれて悪の片棒担がされる
くらいなら、破壊してもらった方がマシでしょう。
でも、今のままなら自我を持った人間としてヒロムたちと
会話できますので、ヒロムたちが躊躇するのもわかります。

13年間家族を助けることを心の支えに生きていた2人に
とってはあまりにも過酷な現実。
その辺の心理はエンターもよくわかってます。
こういうときのエンターは本当に楽しそうですね。
直接人を殺すことより苦しめることに快楽を見出すタイプかもしれません。
この辺りはメサイア、エンター、エスケイプ全体に共通してます。
リュウジとしてはやはりすぐコンピュータを破壊せよとは言えない。
それじゃダメなんですが、無理に言ったところで2人が
本気にならないとできませんので、仕方ありませんね。
それは陣も同じです。

ここで決意するヒロムがカッコいい。
「俺は約束を破る」。
本放送で見たとき驚いた記憶があります。
この流れではそうするしかないのはわかりますが、
なんか都合のいいバックアップとか何とかで
親たちは助かるのかと思いましたので。
いま改めて見ても、あれだけ大事だった約束を
破らざるを得ない展開には涙を禁じえませんね。
特撮には時々こういう神回があるんですよね。
特に最近の特撮はよくできてます。

この後エンターとの最終決戦ですが、こちらも熱い。
「もっと悩んでいただけると思ったのですが。それでも人間ですか」。
皮肉たっぷりの口調がいいですね。
しかしエンターの常に上から目線の喋りは何なんでしょう?
あるいはセンターにそういう性格の悪い社員が
いたのかもしれません(笑)。
最後はお互い唸り声を上げながらのぶつかり合い。
エンターさんの声が凄い。
ゴーカイのバスコ対レッドの対決もよかったですが、
こちらも素晴らしかったです。
エンターの最後のフランス語は私の知識ではわかりませんでした。
でも、ライバルらしいいい散り際でしたね(また出てきますが)。

爆発するメインコンピュータから脱出するシーンは
泣けました。
「脱出しろ。急げ」と父親たち。
これ、本当に子供向けですか?というくらいハードな展開。
しかし、まだ陣の件が残ってるんですよね。
ほんと重い。
ところでメサイアや「創造する者たち」が死んでも、
陣やエスケイプは消えたりしないんですね。
メインとは独立したコンピュータなんでしょうか?
最後は基地に戻ってきて大団円。
ミホの「来ます」がいいです。

で、今回でゴーバスターズは終わって、
次回からは宇宙刑事ギャバンが始まります?
まあ、敵組織が壊滅したので、息抜きってところでしょう。
当時はここまでの印象が強すぎて後半の印象があまりないので、
今回はしっかり見たいと思います。
ではでは。

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