デカレンジャー 東映 特撮

特捜戦隊デカレンジャー 第41話&第42話

41話
仙ちゃんとバンの友情が印象深い話。
ジンギの秘技はわかってしまえば大したものではないのですが、それを
地下の密室から推理して解くというのが本話の面白さではないでしょうか?
それを仙の子供の頃のトラウマと警察官への憧れを上手くミックスさせて
昇華させていると思います。

本話で注目は何と言ってもジンギの声を当ててる高山みなみでしょう。
やっぱり謎解きの仙ちゃんの相手にはコナンというわけではないでしょうが、
狙ったキャスティングなのは明らか。
ジンギは怖い顔してえげつないことする割に憎めないのは、高山さんの声の
賜物ですね。
見た目はカンフーを使うことからちょっとラーメンマンぽいです(笑)。

仙ちゃんが閉じ込められた地下室はSPライセンスから通信だけはできました。
なら、電波を探知すれば居場所はわかるのでは?
また秘技を使うまでもないとジンギが言ってたことから仙ちゃんはカンフーで
倒され地下室へ閉じ込められたことになりますが、ジンギ一人でそこまでできる
のでしょうか?
秘技とは別に仙ちゃんを地下室に送り込む技もあったということでしょうか?
この辺りは時間の関係で省略でしょうが、少しわかりにくかったですね。

殺し屋の手がかりをタレコミするエイリアンがいたり、雇い主と接触すること
からホテルを突き止めたり、刑事ものの基本を押さえているのがデカレンの
面白いところ。
ジンギは雇い主まで消してしまいますが、プライドが異常に高いですね。
ジンギもアリエナイザーらしく特殊能力を持っていますが、この能力も
やはり犯罪に使われてしまいました。
どうしても特殊能力は悪いことに使われてしまいますね。

仙がバンのセリフから部屋の配置を頭で組み立てるのはなかなかの能力。
数学の図形問題とか得意そう。
あと、バンの伝達力も何気に的確ですね。
こういうのはホージーの方が上手そうなイメージですが、バンもやるときは
やります。
謎解きはビジュアルも使ってなかなか面白い展開。
子供の頃に井戸に落ちた話もうまく絡めてました。

秘技が破れたジンギは素直に仙の居場所を教えました。
ただし、既に死んでる前提ですけど。
結局最後は怪重機でのロボ戦。
いくら個人で特殊能力持っててもメカ戦では敵わないのは今までの
アリエナイザーが証明してるんですけどね。
まあ、お約束なので。
ギリギリのところで助けられる仙ちゃん。
ここで子供の頃のお巡りさんとバンが繋がりました。
この2人の友情は意外な組み合わせでよかったです。

ここからはルーチンで敵を倒します。
ジンギの断末魔の笑い声は高山さんのアドリブでしょうか?
ジンギのイメージは無邪気な子供ってところでしょうね。
やっぱり某名探偵がモデルかもしれません(笑)。
エンディングコントは「理想の警察官」。
バンはやるときはやるタイプなので普段はあんなもんですね(笑)。

42話
ホージーの妹が出てくる話。
仕事と家族との板挟みですが、またホージーだけ妙に生活感の出てる話。
かつての親友、婚約者、妹。
これだけ私生活が絡んでくるのはホージーだけです。
他のメンバーは家族や友達なんてほとんど出てきません。
一番刑事ものを体現してるのがホージーなんでしょうね。

ブラウゴールは完全にエイリアン。
飼い主はいないか飼うこと自体が違法なのでしょう。
裁判所が出るまでもなく駆除の対象になるようです。
ブラウゴールは溶解液みたいなの出してましたが、これも血が酸性の
エイリアンと同じですね。

ジャスミンのエスパー能力もさすがに骨の持つ断片的なイメージしか
得られず推理不能。
こういう時はスワンさんの分析力の方が頼りになります。
「死体は語る」。
スワンさん、法医学までマスターしてるって、何でもありですね(笑)。
ボスが指を鳴らすシーン。
キョウリュウジャーのトリンを思い出しました。

ブラウゴールは星を食べつくすということでちょっとルナチクスっぽいですが、
デカレンの世界はいったいいくつもの星が滅ぼされているのでしょう?
そもそもどれくらい星の数があるのか気になります。
中央天文台のモンテーン博士。
マウンテンからのもじりですかね。
不穏なBGMがわかりやすいです。
ナックル星人と違って周りの所員は人間みたいですね。

唐突にピザ屋のバイクでホージーの妹登場。
兄同様時々変な英語交じりの美和。
2人は帰国子女という設定なのでしょうか?
しかも両親は既に他界。
何気に家族構成がテレサと似てますね。
エリートのイメージと違って、またまた庶民的な一面が見られます。

仕事で妹の結納代わりの会食に出られないとホージー。
刑事は普通の仕事と違いますからね。
簡単には有給は取れません。
ただ、地球署は人員が少なすぎでは。
それだけ選ばれた人間ということでしょうが。

しかしハードボイルドライセンスほどではないですが、レンジャーとは
思えない話の展開です。
帰ってきたウルトラマンで南隊員が郷の代わりにパトロールに
行くという話がありましたが、そういう意味ではデカレンは
ウルトラの要素が結構強いんですよね。
一話完結ですし。

スワンさんが復顔した顔はやっぱりモンテーン博士。
ちゃんと歯形で確認するところが科捜研チックです。
偉そうなこと言っても3時の時計を見て足を止めてしまうホージー。
彼の見た目に反して情に篤いところがよくわかるシーンですね。
相手の両親と楽しく会食する美和。
でも、街にはブラウゴールが出て暴れてるのに、そんなことしてる
場合ではないような。
戦隊って、偶にこういう展開あるんですよね。
まあ怪重機が出るのが日常茶飯事の世界ですから、慣れてるのかも
しれませんが。
偽モンテーン博士は所員を全員倒してましたが、話しぶりからすると
殺してはいない感じです。

久々に単独出動で見せ場があったデカバイクロボですが、結局噛ませでした。
しかしデカバイクロボまで溶かすブラウゴールの泡は強力すぎますね。
そんな奴を街中で爆破してよかったのでしょうか?
本家のエイリアンだと大惨事です。
美和の結納に早く行くためバンとホージーは協力して敵と戦います。
何気にいいコンビネーションなんですよね。

ニカレーダを倒してすぐテツの援護に向かうホージー。
さらにブラウゴールを倒してホージーを美和の下へ送るバン。
公私混同もいいとこですが、それがバンの良さでもあります。
ホージーは自分の中の試練を克服するより外からの試練が多いと
以前書きましたが、今回もそういう話ですね。
まあ、今回は試練というほどではないんですが。

番組最後に敵のボスが出て「これで勝ったと思うなよ」というのは
ヒーローものの定番であります。
アブレラも徐々にラスボスらしい風格が漂ってきました。
次回地球最大のピンチ。
スケールが大きくなって、もう終盤という感じはしますね。
デカレンらしい、個人の日常的な事件が少なくなるのは寂しいですが、
ラストに向かっての盛り上がりは戦隊の醍醐味ですので、楽しみたいと
思います。
最終回の前に日常的な話やっちゃう昭和ウルトラもいいんですけどね。

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