ゴーバスターズ 東映 特撮

特命戦隊ゴーバスターズ 第09話&10話

9話は人間とバディロイドの絆を描いた話。
親のいないヨーコにとって、ウサダは親同然なんですよね。
しかもリュウジと司令官はどちらかというとヨーコに優しく
母性的な存在なのに対し、ウサダの方は父性を担ってる感じです。
もちろん母性的なところもありますけどね。

今回は珍しくエンターさんがしてやられる回でした。
というか、エンターさんはほんと紳士。
バスコだったら、エネトロンが水と分かった瞬間に起爆するのですが
エンターさんはせいぜい時間を早めるためにenter連打するだけ(笑)。
そこまでするのなら一発で爆発するようにしとけよと思いますが、
番組の都合上そこら辺がエンターさんの律儀なところ。
ただ、その後珍しくブチ切れるのが迫力ありました。
しかしここまで毎回出てくる敵キャラってそんなにいないのでは?

ヨーコの作戦もかく乱作戦としてはよくできてましたが、
咄嗟にプランBを考え付くヒロムはさすがです。
傍から見てるとエンターさんが間抜けに見えますが、これはやはり
一人対多数の差でしょう。
人数がこれだけいるといろいろな作戦が立てられます。
一人だとそのすべてのパターンに対応しないといけませんので、
意外と動けないんですよね。
ただ、エンターさんの最大の誤算はエネルギー局があっさりと
バディロイドを見殺したところ。
この辺りはなかなかシビアです。

ヒロムのプランBはチームワークを理解した上でないとできない作戦で
この辺りに成長が見られます。
過去の経験がちゃんと生きてますね。
元々ヒロムは自分勝手な奴ではなく、単に今まで仲間がいなかっただけなので
その辺りの成長は早いです。
あと、今回は普段前線に出ない二人の変装も見どころでした。
因みにゴーカイジャーで博士がマーベラスを助ける時に敵を油断させてナビィが
助けるというのがありましたが、それとちょっと似てます。

10話はヒロムの戦う意味を姉が知る重要な回。
しかし、こんなにあっさり理解してちょっと拍子抜け。
今まで13年間何してたんだよと。
ただ、その理由もそれとなくだが描写されている。
要は頑なな姉に対してヒロムは正面から説得しようとしなかった。
それは第一話でも描かれてましたね。
ある意味不器用なニックがいたからこそ、お互い正面から語ることができた。
交わされた言葉こそ少ないものの、その決意と行動を目の当りにして
漸く姉も納得できたということですね。

ニックの方向音痴はコンピュータなのにどうなんだと思いますが、
コンピュータだけに絶対的に方向音痴は直らないんだろうなと思います(笑)。
まあ最低限ヒロムの居場所を探知して、基地に帰還できれば問題ないのでしょうが
さすがにちょっと不便な気もします。
しかしそういう面も含めてニックは異常に人間臭い。
バディロイド全員に言えることですが、特にニックはヒロムに叱られるのも
覚悟で姉と合わせるなど、下手すりゃヒロムより人間臭い(笑)。
ニックは他の2人のバディロイドと違って複雑な家庭で育ったというのも
あるかもしれませんね。

今回のエンターさんは陽動作戦を使うなど、いつもよりさらに手の込んだ
作戦を実行しました。
前回騙されたのが相当悔しかったのでしょう。
人間を盾にするなど卑劣ながらポイントを突いた作戦で見事デルタニウムをゲット。
作戦が成功した後は人質にした人々を解放するなど、相変わらず紳士なところを見せます。
まあ、これはただ人を殺すことに意味を見出してないだけだと思われますが
人間を単なる駒としか見てない証拠でもありますね。

今回はやはりダンガンロイドとの一騎打ちが見どころでした。
今までどちらかというと頭の悪そうなメタロイドが多かったのですが、ダンガンロイドは
なぜか侍風で頭も良さそうです。
見た目もカッコいい。
ライバルとしてレギュラーにしてもそん色ないキャラだと思います。
しかしヒロムがスピードというのはやっぱりサイボーグ009を思い出しますね。
最後の決着シーンは銃が地面に落下するどころか、ほとんど落ちない間に二回斬りあうとか
その異常なスピードが強調されてました。
いや、さすがにそれは早すぎな気もするが。

最終的にデルタニウムを盗まれたバスターズたちですが、人質になった人たちは救出し
街の破壊も食い止めます。
いつも思うのですが、あれで死傷者がいないとは思えないのですが、本人たちが言うのだから
そうなんでしょう。
「犠牲は出なかったんだ。作戦は成功だ。」
まさにこのセリフが戦う意味です。
そして「デルタニウムを。いや、誰一人犠牲を出すな。」
ちょっと逡巡がありましたが、これが司令官の出した作戦なのですから、エネルギー局は
ともかく、バスターズたちは皆同じ思いなんですね。
この辺り子供にはわかりにくいところですが、ゴーバスの王道なところだと思います。

今回はエンターさんの活躍あり、吉木さんの美脚ありのw、色々見どころタップリな回でした。
次回はリュウジとゴリサキ中心の話。
バディロイドとバスターズの関係は三者三様で面白いですね。
ではでは。

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