ゴーバスターズ 東映 特撮

特命戦隊ゴーバスターズ 第25話&26話

25話は怪談話。
かと思いきや、それは単なるおまけでした。

屋上でヨーコたちを相手に怪談話をする陣。
指令室では黒木とリュウジが陣の隠している秘密について話し合っていた。
リュウジは陣が13年前の姿であることに何か理由があるのではないかと
疑っていた。
それを立ち聞きするヒロム。

一方エスケイプは人間に恐怖を与えるため、メタウィルス「怖がらせる」を
落ちていたロウソクにインストール。
「そのまんま」と突っ込むエンター。
段々この2人いいコンビになってきましたね。
ローソクロイドは人間に悪夢を見せるロイド。
ちょっとフィルムロイドと被ります。

ローソクロイドの悪夢攻撃はその人の潜在意識に働きかけるとのことで、
リュウジは昔見たゾンビ映画、ヨーコは陣の会談に出てきた幽霊、
ヒロムは巨大ニワトリ(笑)。
しかし何でヒロムの弱点はニワトリなんでしょうか?
あまり日常的に目にするものでしたら活動不可になりますし、
この辺りはドラマの都合なのでしょう。

夢の中でゾンビに噛まれた跡が実際のリュウジの体に現れるなど、
夢は精神を通じて肉体にまで影響します。
これはアバターも同じではないかと考えるリュウジ。
アバターの秘密を敵の作戦と絡めながら小出しにしていく脚本は
上手いですね。

一方陣に敗れたローソクロイドは自らの修理を完成して、
さらに弱点も強化してました。
「反省を全て次の戦いに活かす」。
えらい前向きなロイドだw
ロイドはロイドで自分の考えが結構あるんですよね。
大まかな方向性はエスケイプから与えられてるのでしょうが、
具体的な作戦については自分で考えて行きます。
そういえばテレビ局を乗っ取るというのはこの前のアバレン
配信でも見たような。
これも定番か。

ヒロムのフリーズがなかなか戻らないので、ヒロム抜きで出撃する
バスターズ。
主役を抜きにすることによってリュウジと陣をクローズアップする
というのはいい脚本。
エスケイプとリュウジの戦いは結構延々と続いてました。
エスケイプ初登場以来の本格アクションですね。
ここの撮影は昔の特撮とは比較にならないくらい凄い撮影技術です。

しかしエスケイプも強いですね。
格闘ではエンター以上なのかも。
陣に考えすぎと言われたリュウジは敢えてテレビ局のライトで
自らを熱暴走。
リュウジは自分がダメージ受けるだけなら結構思い切った作戦も
できるんですよね。
2人しかいないので必然的にエスケイプのみと戦うリュウジ。
引き分けとなり満足して去っていくエスケイプ。

一方メガゾードは復活したヒロムと陣たちが応戦。
結局陣とJがあっさり倒しました。
やはりこの2人強い。
ロイドもヨーコとこの2人で倒しましたしね。
ただ、リュウジとヒロムは陣が亜空間で普通の状態ではないと
疑い出す。
それはヒロムの親たちも同様の状態ということだった。
陣は単なる助っ人ではなく話の鍵を握る存在。
この辺りの伏線の張り方も上手いです。

26話はサブキャラ活躍編。
ヒロムに怯えるミホがかわいい。
かと思いきやヒロムを怒鳴りつけるし、意外な一面も見られます。
まあ、どっちにしろかわいいのですが(笑)。
一方地味な森下くんも大活躍。
この2人、こんな重要な仕事してるくらいだから、
普通に東大理科三類クラスの頭脳の持ち主でしょうね。

しかし、紙の計算でコンピュータの代わりができてしまうなんて、
意外とショボいコンピュータなのか、2人が凄いのか?
そもそもマニュアルモードがあるなら、事前にマニュアル用意しとけよとは
思いますが、私自身パソコンやクラウドに頼り切りなので、
人のこと言えませんね(笑)。
今回はコンピュータを過信するなという現代的なテーマでもあります。

エンターさんはケシゴムロイドを作るため、学校に潜入して
教師にまで扮装します。
この扮装に何の必然性もないので、完全にエンターさんの趣味ですね。
ケシゴムロイドを失敗作だと思ったエンター。
メタロイドはウィルスによって作られるので、実際にどんなロイドに
なるかはエンターも予想できないということでしょうか。
ヒロムたちにロイドがいないことを突っ込まれて動揺するエンターが
面白かったです。

一方、ヒロムに怯えるミホはただの落とし物のシャープペンシルを
返すだけでびびってます。
どんだけ怖いんだよヒロム(笑)。
ただ、出撃前にそれを渡すのはどう考えても非常識。
ヒロムじゃなくてヨーコでも多分怒ると思います。
しかし、この想像のヒロムの憎々しさはさすがですね。
別にヒロムが悪いわけじゃないのに印象悪くなって笑えます。

ヒロムの背中にくっついて基地に潜入するケシゴムロイド。
それに気づいてたが言わないJ。
Jっていつもこんな役回りですよね。
脚本家にとっては使いやすいキャラです。
しかし基地のセキュリティはさすがにどうなのか?
小さいとはいえメタロイドを探知できないのはさすがにダメな気がします。
仕事の早いケシゴムロイド。
それが親分に認められたい一心というのが泣かせます
(ちょっと気持ち悪いですがw)。

データが消えたのはミホの責任じゃないのに責められるのは気の毒。
そりゃ戦う方は命賭けてるんですから気持ちはわかりますけどね。
いつもの「来ます」が「来てますか?」になるところはかわいい。
陣も迂闊に突っ込んでデータを消されます。
いや、すぐに伝えろよ。
恐る恐るマニュアルモードを提案するミホ。
森下も得意の計算力を発揮します。
こういうスタッフ活躍話は好きですね。

Jの一言で漸くロイドの侵入に気が付くバスターズたち。
司令官がロイドを追いかけますが、なかなか捕まらない。
一方Jは05を変形させ、ゴーバスターエースに合体。
ゴーバスターエーススタッグカスタムを完成させた。
戦隊では合体=パワーアップという脳筋的な価値観ですよね。
鳥山明だともっとシンプルな方が強いとなりますが、
この辺りは販促番組なので、しかるべきでしょう。

その間に計算を終えたミホたちはゴーバスターエースの
合体タイミングを指示します。
正直この辺りよくわかりませんが、まあノリで見ておきましょう。
とにかく凄いってのだけはわかりました。
その間にケシゴムロイドの体当たりを食らって気絶する司令官。
この動きは明らかにGですね。
動きが素早くて森下も捕まえられません。

エースになればやはり強い。
あっさりゾードをシャットダウン。
ロイドも戻ってきたヒロムが削除。
というか、この場合は駆除って感じでしたが。
シャーペンを返すミホ。
ミホの方はヒロムの怖さを克服したようですが、
ヒロムには逆に怖い人と思われてしまいました。
ショボンとするミホがかわいい。
というか、ミホがかわいいばかり書いたような気がします(笑)。

記憶喪失回はマックスの宇宙化け猫とか特撮の定番でもありますが、
今回はデータのみ消すというのがゴーバスらしい。
基本的に記憶喪失回はギャグなんですが、本話はギャグとシリアスの
バランスが素晴らしかったです。
本筋のストーリーからは若干外れてましたが、結構印象に残ってる回でした。

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