ゴーバスターズ 東映 特撮

特命戦隊ゴーバスターズ 第43話&44話

43話
クリスマスの前後編というと、帰ってきたウルトラマンを思い出しますね。
あちらも実質的最終回と言われるくらいの名作でしたが、こちらも最終回並みの盛り上がりでした。
前向きな点が新マンとの違いでしょうか。

今回はエンターよりエスケイプの方が活躍しました。
しかし、この2人って他の戦隊の悪役とはちょっと違いますよね。
最初はマトリックスのエージェントスミス的に捉えてましたが、今ではむしろブレードランナーのレプリカントに近い感じがします。
何とも悲哀があるんですよね。
もちろんバスターズにとっては敵以外の何ものでもないのですが、彼らは彼らで生きる目的を探してるような感じさえします。

今回のケンタテロイドですが、真っ先にアシュラ男爵を思い出したのは私くらいでしょうか?
パッと見、youtubeのコメント欄には見当たりませんでした。
ブラックサンタに扮するエンターとエスケイプ。
久々にエンターのお遊びを見れました。
最近アバレンジャーの配信も見てるのですが、アバレンジャーを見てるとエンターとエスケイプの中の人の演技力の高さがよくわかります(笑)。
前述したようにこの2人のドラマ性も中の人の演技力があるからこそ伝わるんですよね。

悪役の話ばかりになりましたが、バスターズたちの戦いはクリスマスから始まってますから、そういう意味でも重要な回なんですよね。
普通ならクリスマス回は番外編的な内容が多いのですが、ガチで決戦になるのがゴーバスターズらしいところ。
クリスマスプレゼントのオルゴールの音を聞きながら戦うヒロム。
怒りを抑えて悲しみも乗り越える姿に感動しました。
ニックの歌もよかったですね。

何だかんだでヒロムを認めているエンター。
じゃなきゃ失望しませんからね。
エンター自身は人間らしさの欠片もありませんが、それだけに興味があるのか人間について結構知っています。
ただ、悲しいかなそれも浅いだけにヒロムたちには通用しないんですよね。
最後にエスケイプの乗るメサイアゾードに握りつぶされるエンター。
結構衝撃シーンでしたが、アバターだけにグロさはありませんでした。
というところで次回へ続く。

44話
ひたすらメカ戦が続く珍しい話。
メガゾードの在庫一掃セールとはよく言ったものです。
バンダイさんの気持ちを代弁したのでしょうか?
父であるメサイアに忠実なエスケイプ。
不完全ゆえに人間のコピーというのも皮肉です。
実は今回は親子の絆がテーマなんですよね。
ヒロムはもちろん、エスケイプも父親のためにエンターを消します。
まあ、当然後に復活するのですが。

ヒロムを説得するニックのセリフが熱いですね。
「簡単に命賭けるな。お前の父さんたちが託したのは、使命よりも、命なんじゃないのか」。
ヒロムって冷静キャラみたいですけど、戦いにおいて一番熱くなるのもヒロムなんですよね。
ヒロムのために単独で戦いに参加するニック。
おまけに陣の言う例のマシンまで動員しての総力戦。
まさに最終回のノリです。

しかし、これだけのメカが出てきて戦うのは壮観ですね。
メガゾードを吸収して巨大化するメサイア。
一方例のマシン、フロッグも水中から参戦。
ただし、フロッグは映画版見てないとわからないので、
当時は意味わかりませんでした。
巨大化したメサイアはエスケイプも吸収します。
「もういらぬ」。
こちらは人の親の資格は微塵もありませんね。
命を託すどころか奪うんですから。
エスケイプがちょっと哀れ。

クリスマスに負けるわけにはいかんと今までになく熱い司令官。
ところで、司令官は独身なのでしょうか?
子どもくらいいそうなのですが。
ニックを助けて「命を賭けるためじゃない。勝つために来た。一緒にな」
とヒロム。
ニックとヒロムの絆は人間同士より強いんですよね。
ゴーバスターキングに合体してメサイアを攻撃するバスターズ。
「やったか」という典型的な敗北フラグで逆襲され変身も解除しますが、
ここからが熱い。

「私だけが存在する」というメサイアに対して
「みんな聞いたか。ふざけたこと言ってやがる」と陣。
演者の松本氏もこの役を完全に掴んでますね。
最初のぎこちなさとはえらい違いです。
全員素面かつノーマルスーツでの名乗り。
やっぱり最終回ですね(笑)。
今度はメサイアの方が「終わりだ」という敗北フラグ。
最後は全身からダイノガッツ?じゃなくて、
怒りだかなんだかわからないパワーでメサイアを貫きます。

遂にメサイアを倒したバスターズ。
司令官のガッツポーズはまさに渾身のガッツポーズでした。
普段は冷静でも中身は熱血な人なんですよね。
しかしメサイアは如何にも暴走プログラムという感じでキャラ設定いいです。
頭いいのか悪いのかよくわかりませんし(笑)。

最後は子供たちとクリスマス回。
先生が施設出身というのは最初からわかってましたね。
ヒロムのお姉さんもサンタコスで参加。
グラビアアイドルの本領発揮というところですが、
まあ、お父さんサービスでしょう(笑)。

と、帰ってきたウルトラマンと違ってハッピーエンドで、
このまま最終回でいいと思うのですが、まだまだ続くんですよね。
リアルタイムでも見てたのですが、こうして改めてまとめて見ると、
なかなかドラマチックな戦隊だったんだなということがわかります。
ということで、また次回。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA