ライブマン 東映 特撮

ライブマン 45話&46話

この回楽しみだったので、すぐ見てしまいました。
岡本さん演じるアシュラ好きなんですよね。
最初登場した時は場違いなのが出てきたなあと思ったのですが
ビアスの企みで天才になって、ケンプとマゼンダが本気で
焦るのが面白かったです。
テーマが勉強だと敵幹部も頭でっかちの青びょうたんみたいなのに
なりがちですが、真逆なタイプを入れてきたのもよかった。

45話はコンピュータをハッキングできるハッカーズノーという
今でも通じる敵怪獣が出てきます。
しかもコンピュータウィルスまで仕掛けるのですから、
「え?平成元年にコンピュータウィルスなんて言葉あったっけ?」
と驚きました。
ちょっと先取りしすぎですね。
ただ、無線じゃなく有線LAN?なのが昔風です。

しかしコンピュータをハッキングした理由は自分の頭に
それを移して頭を良くするため。
街が混乱したのはあくまで副次的な効果なんですね。
この辺りがライブマンの面白いところ。
かつて裏街のマフィアだった嵐が偏差値競争にのめり込んだ結果
本来の力をなくしてしまった。
実は見た目はワイルドでも中身は青びょうたんになってたんですね。

ビアスに見切りをつけられたアシュラは復讐のためズノーベースを
ハッキングします。
て、出来るのかよ(笑)?
ハッカーズノー凄すぎ。
ビアスの秘密を知ってしまうアシュラ。
しかしそれに気付いたビアスはズノーベースから光線を放って
アシュラの乗ったトラックを破壊します。
というか、凄い兵器すぎるだろw
インドラの矢かよ!
でも、ハッカーズノーもアシュラも生きてるんですよね。

ハッカーズノーはいつものルーチンで、等身大爆破、ギガファントム、
ロボ戦で倒されます。
一方命拾いはしたもののアシュラはかつての毒島嵐に戻ってしまいました。
4+8もできなくなる嵐。
ちょっと違うかもしれませんが、「アルジャーノンに花束を」のチャーリーに
似てますね。
一方アシュラが切られたことに不安を抱くケンプとマゼンダ。
しかしビアスは2人を千点頭脳に近づけるための競争相手だったと鼓舞します。

ここで久々に豪登場。
教会で懺悔する豪。
そこへ1話のバンクの敵戦闘機が襲来します。
教会も攻撃に巻き込まれます。
入院していた嵐はビアスへ復讐するために病院を飛び出します。
いつものロケ地もとい廃墟となった街にはケンプの作った
頭脳獣バトルズノーが待ち受けます。
このバトルズノー、名前の通り強い。
多彩な攻撃でライブマンを圧倒します。
そこへ現れたケンプ。
嵐を「お前のようなバカ」と言い放ちます。
つい数話前にブッチーを屑と言い放った嵐が今度はバカ呼ばわり。
ボルトは恐ろしい世界です。

「こんな下品な言葉は使いたくないのだが」とケンプ。
「あんたキンタマついてんの?」(スクールウォーズの圭子お嬢様の名言)
じゃなかったw、「バカは死ななきゃ治らねえようだな」。
もう言いたい放題ですね。
相変わらず身を挺して嵐を庇うライブマン。
お人よしにもほどがありますが、でもこれがライブマンなんですよ。
何よりも命を大事にするからライブマン。
それは悪の道に落ちた仲間や極道でも同じです。

嵐を庇って吹き飛ばされた丈。
どこにあったのかわからない教会まで飛ばされ、豪と再会します。
再び来襲する敵機。
戦いに向かう丈を止める豪。
しかし丈は豪のことを頭が良すぎて先が見えすぎるという。
「俺はいつだって根性だけで戦ってきた。そしていつも切り抜けてきたんだ」と丈。
カッコ良すぎますね。
この後の丈とケンプの会話もなかなかいいのですが、きりがないので割愛。
脚本は曽田さんか。
いいセリフ書きます。

なぜか生身でバトルズノーに立ち向かいボロボロになる丈。
これはやはり西村さんのアクションを見せるためか?
悲壮感の演出?
それを見てるだけの豪。
自分にもっと勇気があればって、その脚ではどうやっても無理でしょ。

そして、本話のクライマックスとも言える名シーン。
4+8の答えを聞く嵐。
12と即答する豪。
「答えを知りたかったんだ。これで思い残すことはなくなったぜ。
豪よ。俺たち妙な人生だったなあ。」
ニコっと笑い特攻する嵐。
岡本さんの渋い声が最高ですね。
暗黒街のマフィアと科学アカデミーの天才。
決して交わるはずのない二つの人生が運命のいたずらで交差し
消えていく。
何とも言えない感動がありますね。

特攻した嵐でしたが、やはりバカに戻ったためノープラン(笑)。
というか、アクション凄すぎ。
さすが岡本さん。
この辺は今のCGでは出せない迫力ですね。
しかしケンプ役の広瀬さんも存在感あるなあ。
ちょっとメイクがKISSぽい。

バトルズノーが強敵過ぎてなす術のないライブマン。
そこへ偶々ダイナマイト倉庫を発見した嵐がダイナマイトを体に
巻きつけて特攻します。
ベタだけどいいですねえ。
演歌調のBGMも最高です。
バトルズノーの攻撃を奇跡的に交わして体当たりする嵐。
あれだけのダイナマイトですから大爆発します。
え?ほんとうに爆発してるの?
小型核爆弾並みの爆発には驚かされますね。

最高傑作のズノー獣を破壊され怒り狂うケンプ。
しかしここからはいつものルーチン。
嵐が命がけで倒したバトルズノーはあっさり巨大化して復活。
しかしロボ戦は巻き巻きで終了。
そりゃドラマが重厚ですからね。

ラストシーンはライブマンお馴染みの死者を弔うシーン。
こんなに弔いシーンが出てくるドラマって他にあるんだろうか?
ほんとは甚大な被害が出てるはずなのに、敢えてライブマンは
それを描きませんが、血がついた子供の作文で悲惨な状況を
説明するのは上手いですね。
ウルトラマンレオのスタッフにも見習って欲しいくらい(笑)。

ゴーカイジャーのバスコ退場話は少年漫画の王道として
素晴らしいものでしたが、ライブマンは渋いですね。
こっちは劇画の世界とでも言いましょうか。
アシュラ退場の前後編は傑作でした。
で、次回予告!
マゼンダさん一体?
何か凄いことになってます。
これからラストまでますます目が離せませんね。

ではでは。

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