ゴーバスターズ 東映 特撮

特命戦隊ゴーバスターズ 第49話

49話
エンター最大の見せ場回ですね。
ラス前はラスボスに見せ場を与えるのが戦隊の伝統です。
偽ウルトラマンならぬ偽レッドバスターに変身したエンター。
ヒロムの技をコピーしバスターズの動きのデータも収集してる
エンターは強いです。
しかし脳内の情報全部吸い出されたら個人情報どころじゃありません。
私なんか恥ずかしくて、それだけで負けそうです(笑)。
不屈の闘志までデータとして手に入れたエンター。
ゴーバスターズの特徴としては人間をデータとして解体するところが
ありますが、一時期流行ったヒトゲノムの影響かもしれませんね。

ところでエンターって何故か昔から負けず嫌いなところがあります。
これは最初にデータとして取り込んだ研究者のものなのでしょうか?
探求心、負けず嫌い、理屈っぽい。
なるほど、研究者なら皆持ってそうですね。
アバターとはいえ元々人間からデータを集めたわけですから、
純粋なウィルスであるメサイアと性格が違うのも納得できます。
エスケイプとエンターの性格の違いは性差に基づくものと考えると、
それぞれ個性が異なるのも理解できますね。

メサイアカードをインストールしたエンターは世界を支配する野望
を抱きます。
この辺りの性格は完全にメサイアのものですね。
暴走し、増殖していくウィルスとしての性格。
まさにラスボスとして相応しい存在です。
そしてそれを楽しむエンター。
何だかんだと人間臭いです(笑)。
元々妙な変装とか好きでしたし、結構断片的に無駄なデータも
取り込まれていたということでしょうか?

エンターはデータが多いほど完璧と言いますが、果たしてそうでしょうか?
愛というデータが余計なものであったように、余計なものが増えると
それを取捨選別する新たな基準=プログラムが必要になると思います。
まあ、エンターは合目的的にデータを集めてましたので、エンター自身が
プログラムと考えれば合点は行きますが、結局は人間に近づくほど
完璧ではなくなるんですよね。
その辺りは最終回でわかります。

一人で決着をつけようとしたヒロムに切れるリュウジ。
滅茶苦茶熱血ですね。
昭和世代の人間なので、こういう熱い展開は大好きです。
そしてリュウジの見せる覚悟。
「どうしてもお前を削除しないといけないのなら、俺がやる」。
「だからもう絶対に一人で動くな」。
もし仮にヒロムを削除しないといけなくなった場合、その場合は
リュウジもヨーコも一緒に死ぬような気もします。
でも、それはヒロムの本意ではないような。
結局そういうシチュエーションは訪れなかったのでわかりませんが、
重いですね。
そして最終回、三人は決断を迫られることになります。
言葉だけにせず実際に試練を与えるところがゴーバスらしいですね。

陣がヒロムのカードを取り出す方法を説明したときに使った
色違いのブロック。
これはカードでもあり、陣の失われたデータでもあるのですが、
黒木はそれに気が付きます。
また3人の覚悟を聞いた陣も覚悟を決めます。
黒木にカードを取り出す方法を思いついたと告げる陣。
ここで陣が「黒木」って言ったのは一瞬聞き違いかと思いました。
しかしこの一言だけで陣の覚悟もわかるんですよね。
この2人の同期のシーンはとても見応えがありました。

遂に人間まで融合し始めたエンター。
ここで縛られてる人たちを見て、「沙粧妙子最後の事件」を
思い出したのは私だけでしょうか?
まあ、知ってる人少ないか(笑)。
前回エンターをディオみたいだと言いましたが、今回のエンターは
完全にカーズ様ですね。
自ら究極生物を目指す。
といっても、生物ではないのですが。

黒木は陣の提案をあっさり採用しますが、この辺りは
司令官らしい冷徹な判断ですね。
と同時に、陣への信頼の厚さを感じさせます。
一方、それに反対するJ。
Jはいつも陣の心配をしています。
不器用だけどいい奴。
それがJですね。

ヒロムたちに亜空間へ行くよう指示する黒木。
希望を見出す3人ですが、ヒロムはエンターも亜空間へ連れて行くと
いいます。
ここで反対する森下と仲村の熱演がまたいいんです。
そりゃ仲間ですから、生きて帰れる保証がなきゃ反対します。
ただ、ヒロムたちにそれを決断させたのは、あの2人の子供なんですよね。
幼い頃の自分たちの姿をそこに重ねる3人。
3人に迷いはありませんでした。

ここからのメカ戦もまた熱い。
前回の亜空間突入の時も似た展開でしたが、今度は指令室まで
被害を受けます。
倒れながらも森下たちに避難命令を出す黒木。
「お前はレオだ。不滅の命を持ったウルトラマンレオだ」
とは言いませんでしたが、上司だからそう命令するのが当然ですよね。
「ここまで来て逃げるくらいなら、とっくの昔に特命部やめてますよ」
と森下。
こちらも正論です。
ここで負けたら今までの苦労が全て無に帰しますから。
最後にこの2人の覚悟を示してタイトル回収。

皆、無事?亜空間へ転送されますが、森下も仲村も確認できません。
「亜空間の不安定さが増してます、消滅は時間の問題かと」。
因みにこのシーンのミホのアップは今までで一番美しいと思いました(笑)。
この後の黒木のセリフが重い。
「あの時の繰り返しなのか?こんなことをさせるためにあの子たちを」。
ドラマなので大丈夫とわかってても、重いですね。

最後まで憎々しいエンター。
ここで最終回へ続く。
エンディングのダンスも見納めですね。

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