デカレンジャー 東映 特撮

特捜戦隊デカレンジャー 第11話&第12話

11話
ホージーはハードボイルド担当。
完璧が売りのホージーですが、担当回はその完璧さを壊すところに
主眼がある気がします。
人間としての弱さを認めることにより成長するのがホージーですね。

ボス不在のため代わりに指揮を執るホージー。
ここから伏線なんですね。
地球に不時着したスペースマシンに乗っていたヴィーノはホージーの
候補生時代の親友。
普段のホージーなら絶対身元も確認せずにデカベースに入れたりは
しないのですが、こういうところがホージーのいいところでもあり、
悪いところでもあります。
いや、ダメですけどね。
ましてや行方不明だったのだから身元調査が先です。
で、調査しようとしたら妨害電波で通信できず。
どう考えても怪しい。

一方ジャスミンは初対面で怪しいと気づいてるんですね。
でもホージーを気づかって言えない。
この辺りは自分の能力で仲間外れにされたトラウマを思い出したのかも。
余計なことを言ってもホージーを怒らせるだけですし。

射撃だけはヴィーノに敵わなかったとホージー。
これも伏線ですね。
ヴィーノ自身も実戦では使えないって言ってますし。
その後確信を深めたジャスミンはホージーにヴィーノを調べるよう進言。
バン、ウメコ、仙ちゃんも同意。
ホージーも本来ならこの立場なのですが、さすがに親友は疑えない。

続いてアリエナイザー侵入の報が作戦室に。
どう考えても怪しいです。
現れたのは凶悪犯のギガンテス。
ギガンテスが姿を消したのを見てバンはヴィーノのゲストルームへと
直行します。
このシーンは第二話と被りますね。
バンの思い切りの良さはさすがです。
そこへボス帰還。
ボスが狙撃されて前半終了。

この時のジャスミンの落ち込み方が一番激しいのは、ジャスミンに
とってボスは親代わりだからでしょうね。
膝をついたジャスミンがかわいい。
さすがにヴィーノが犯人だと認めざるを得ないホージーはギガンテスを
追跡。
正体を現すヴィーノ。

ヴィーノは金のために悪魔に魂を売ったとホージーに告白する。
ホージーも自惚れは強い方ですが、何よりプライドが高い。
ヴィーノは自分の銃の腕前に溺れるあまり、自分を見失ったんでしょうね。
元々地道に下積みを積んで出世するというのが苦手なタイプだったのでしょう。
ここでの銃対決はヴィーノの勝ち。
ホージーの甘さから銃を撃つのを躊躇してしまいました。
実は一番青臭いというか人間臭いのがホージーだったりします。
それは後々のエピソードでも描かれますが。

ここでアブレラ登場。
やはりボス暗殺を依頼したのはこいつでした。
ヴィーノは暗殺が失敗したことを知らされます。
ボスはスワンさんの作った防弾チョッキで命を取り留めてました。
ここのスワンさんというか真子ちゃんがかわいい。

ヴィーノ=ギガンテスは既に宇宙最高裁判所で死刑が確定していました。
人質をとってボスに一人でくるよう指示するヴィーノ。
銃で対抗できるのは自分だけだと代わりにホージーがヴィーノの下へ
向かいます。
ここでの勝負はホージーの勝ち。
汚い手を使わず正々堂々と戦うのはヴィーノの自信か、銃の腕に対する
プライドか。
しかしデカとしての誇りを胸に悪と戦ってきたホージーの方が実戦では
上でした。

ここで刑事ものよろしく終了かと思ったら、やはり戦隊もの。
ギガンテスは巨大化します。
巨大化のための薬まで用意してるとか、完全に狂ってますね。
しかしヴィーノは金を手に入れてどうするつもりなんでしょうか?
結局金でしか自分のプライドは満たせなかったということでしょうね。

メカ戦になってはヴィーノは適うはずもなく呆気なくデリート。
ラストは朝日に佇むホージー。
仲間たちもそれを見守るしかできません。
私だけの十字架が流れてきそうなラストですね。
とても子供向けとは思えません。

12話
前話が暗すぎたので意図的に明るい話を持ってきたのでしょう。
となると主役はウメコ。
ロボット犬の面倒を見たウメコは今度は宇宙人の赤ちゃんの面倒を見ます。
冒頭からウメコの入浴シーン。
で、シャンプーハットを付けたまま出動しようとしてボスに怒られます。

ボスに怒られる回数が一番多いのはウメコでしょうね。
小柄で特殊能力もなくおっちょこちょい。
ウメコがなぜデカレンジャーになれたのかが一番の謎なんですが(笑)、
妙な人徳があるのがウメコ。
番組的にはウメコの役回りは大きい。
癒し担当といったところでしょうか。

今回も宇宙からの落下物で物語は始まります。
仙ちゃんのツッコミが的確。
前回墜落して街を破壊したので、今回は未然にそれを防ぎます。
落下物の中から出てきたのはオカーナ星の赤ちゃんエイミー。
何故かウメコをママとなつきます。
一番母性があるんでしょうね。

お腹が減ったエイミーはウメコを口に入れます。
赤ちゃんって何でも口に入れちゃうから要注意だよねと仙ちゃん。
ウメコにすがりつくエイミーを見て「おっぱいよ」とジャスミン。
驚く男性陣。
パイパイないとエイミーに言い聞かせるウメコ。
エイミーは突然泣き出します。
赤ん坊ですからね。
ジャスミンはこれを察知して一人だけ耳を塞ぎます。
エイミーの泣き声は完全に音波兵器。
このシーンを見て忍者ハットリくんの弟シンゾウを思い出した人は
私だけでしょうか?

オカーナ星の母乳は豆乳に似てることからこだわりの豆腐屋に
エイミーを連れて行くウメコ。
「こだわり」は必要なのか?(笑)
ところでエイミーが母乳で育つということは、哺乳類?
この世界では基本宇宙人は人間体なので、地球人とあまり
変わらないのかもしれませんね。
豆乳を飲んでる時一瞬巨大化するエイミー。

ここで例のごとくアブレラ登場。
実はほとんどの事件に絡んでるというのが凄いですが、エイミーを
音波兵器として使うというのも凄い。
でも、それでお金儲けできるのでしょうか?
輸送費と維持費の方が高くつきそうな。
今回は特定のアリエナイザーが出ないのでイーガロイドが敵。
ジャスミンのイガイガ君二世呼びがツボです(笑)。

エイミーに振り回されながらも漸くかわいく思えてきたウメコ。
施設で預かることが決まったエイミーを自分が育てると宣言します。
気持ちはわかりますが、ペットじゃないんだから。
まあ、捨てられた子だから不憫というのがあるんでしょうけどね。
そこへエイミーを取り返すために現れるイーガロイド。
ベラベラと自分たちの目的を教えてくれます。
頭がいいと言っても所詮量産型ロボですね。
ここでの殺陣が皆なかなか様になってます。
素面で戦う必要性など微塵もないのですが、これはドラマ的な
必要性ですね。

一般人から車を奪ってエイミーと逃げるバンたち。
これをバイクで追跡するイーガロイド。
結構このカーチェイス力入ってますね。
なかなか危険な撮影だと思います。
イーガロイドを倒したバンですがエイミーがおしゃぶりを落として
巨大化。
オカーナ星人は普段巨大って、どこのウルトラマンでしょうか?
巨大なエイミーの特撮は自然光をバックに外で撮影したものでしょう
(たけしのニッポン芸能史で見ましたw)。
なかなかリアルです。

死んだと思ったイーガロイドは生きてました。
まるでターミネーターです。
怪重機を操りエイミーに麻酔銃を撃とうとするイーガロイドに
ウメコの怒り爆発。
一人で勝手にロボを操作して怪重機を倒すウメコ。
所詮イーガロイド単なるやられ役です。
そして再生怪人の宿命か、初号機より弱い(笑)。

おしゃぶりを探しに行くウメコですが、エイミーが勝手に転んで
泣き出してしまいます。
あの巨体で泣かれたら街は壊滅です。
エイミーに子守歌を聞かせて落ち着かせるウメコ。
よく聞こえたなというのはさておき、エイミーはウルトラマンのように
ウメコを握って持ち上げます。
大人しくなったエイミーにバンが探したおしゃぶりを与えるウメコ。
元の大きさに戻るエイミー。

エイミーとすっかり仲良くなったウメコだが、オカーナ星から本当の
両親が迎えに来ることになります。
それを聞いて寂しそうなウメコ。
ウメコはエイミーを抱きしめます。
ちょっとしたETみたいな話ですが、ウメコ担当回は温かい話が多くて
いいですね。

次回は遂にデカマスター登場。
実はリアルタイム視聴時はデカマスターが既に登場した後だったんですよね。
キョウリュウジャーは早速ゴールドが加入しましたが、ある意味
デカマスターは一人目の追加戦士みたいなものです。
デカブレイクの登場は結構遅めですから。
ではでは。

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