デカレンジャー 東映 特撮

特捜戦隊デカレンジャー 第35話&第36話

35話
完全に刑事ドラマという重い話。
パワーアップイベントを終え、戦隊のお約束をクリアしたこの時期は、
戦隊らしくない刑事もの的な話が多くなります。
今回の主役はジャスミン。
ジャスミンってニワンダもそうでしたが、年配の男性との辛みが多いです。
オヤジキラーですね(笑)。
因みにウメコは動物とか赤ちゃんとか宇宙人の親子とかアットホームな話が
多いです。

いきなり犯罪の容疑者が射殺されるシーンから始まります。
雨の捜査シーンは偶々でしょうか、それとも雨が降るのを待ったのでしょうか?
ジャスミンと言えば雨でもありますね。
「この世に止まない雨はない」ですから、意図的に雨の日にロケをしたのは
確実でしょう。
正確には涙雨。
ジャスミンの超能力は万能すぎるので、ヒントを得るまでに抑えてるのも
上手いところ。
今回は音です。

迷宮入り事件というのも刑事ドラマの定番ですね。
ただ、この件は時効にはなってないよう。
そもそもこの世界に時効があるかはわかりませんが。
ベテラン刑事の名はチョウサン。
いかりや長介リスペクトでしょうか?
踊る大捜査線の影響もあり、ベテラン刑事と言えばいかりやさんという
雰囲気ありましたからね。
ドギーを新米呼ばわりするチョウ刑事。
迎えに行くバンやジャスミンも若干緊張気味です。
ところでジャスミンが車を運転するシーンがありますが、木下さん
免許持ってたのでしょうか?
後ろを振り向くシーンは別撮りでしょうけど。

チョウサンは13年ぶりに地球に来たのに、なぜ容疑者がいるパチンコ屋が
わかったのでしょう?
独自に探偵でも雇ってずっと調査してた可能性はありますね。
まあ、その割にはナイトスポット美香は知らなかったようですが。
地球で殺人を犯してまた宇宙から派遣されるというのは展開に無理が
ありますが、話を面白くするためなので仕方ないでしょう。
普通に考えたら定年してから復讐しますね。
バンがゴレンナシを追ってたらアーナロイドが出てきますが、
常備してたのでしょうか?
まあ、金は持ってるはずですからね。

チョウサンに娘に目元がそっくりと言われて「微妙」と思うジャスミンが
かわいい。
まあ正直な反応ではありますが(笑)。
でも悲し気なチョウサンの出す音で犯人がわかってしまうんですね。
ジャスミンは自らも命を絶とうとした過去があるので、ニワンダといい、
死を覚悟した人間の気持ちがわかるんですね。
ウメコが人間の陽の感情に関わる話が多いのに対しジャスミンは陰の部分に
関わる話が多いです。
各キャラの個性に合わせた結果でしょうが、デカレンはその辺りは
徹底してますね。
チョウサンは敢えて娘が撃たれた拳銃で復讐しようとしましたが、
これはすぐバレてもいいということでしょうね。
やっぱり自らも死ぬつもりだったのでしょう。

チョウサンの回想シーンの娘役ですが、やっぱり木下さんでしょうか?
人間の姿をしてますが、異星人は人間の姿になれる者もいるので、
変身してるのかもしれません。
ジャスミンが娘の残留思念を読み取るシーンですが、単なるブラフとは
思えないんですけどね。
娘の悲しさを読み取ったジャスミンが自分を娘に重ね合わせたという
ところでしょうか?
チョウサンを止めようとして気絶させられるジャスミンが悲しい。
ただ、この単独捜査は組織としてはいけませんね。

敵のアジトに乗り込むチョウサン。
「オーッス」って完全に長さんじゃん(笑)。
ジャスミンを助けにくるメンバーたち。
しかしジャスミンって倒れてる役が多いような。
木下さん美脚ですから寝てるシーンも絵になるんですよね。
堂々と娘の復讐のために戻ってきたというチョウサン。
結局2人殺した時点で極刑まではいかないまでも無期懲役くらいには
なるでしょう。
ジャスミンの思い受け止めたチョウサンですが、ちょっと遅すぎました。
ヴィーノの回もそうでしたが、「刑事とは」という普遍的なテーマになると、
より刑事ものっぽくなります。
「宇宙一のスペシャルポリス」だと戦隊ものなんですが(笑)。

敵を追跡する中いち早く変身するテツ。
最近存在感なくなってるので、このシーンはちょっとカッコよかったです。
偶にはトルネードフィストも販促しないといけませんからね(笑)。
今回もマッスルギアが出てきましたが、すぐ強化されてるところは
さすがアブレラ。
アブレラのこういう対応の早さはいいですね。
瀕死のチョウサンがジャスミンに話をするシーン。
如何にも「刑事もの」という口笛調のBGMが雰囲気あります。
普通の刑事ドラマならこのままチョウサンは死ぬのでしょうが、
子供向けだけにちゃんと罪を償うという結末にしたのでしょうね。
助けに来るボスとジャスミンの絆も感じさせていいシーンでした。

チョウサンの思いを背負って娘の復讐をするジャスミンにはジーンとします。
でも「成敗」とか「カイカン」とかいつものジャスミン語録も
忘れないところがいいです。
この話は重いですが、エンディングと言い、まだ子供向けの配慮がありますね。
この2話後が救いがないだけに。
今回のジャッジメントですが、結構簡単にデリート許可が出ましたが、
宇宙裁判所なら前回の時点でも有罪にできそうな気もしますが。
一応娘殺しを自白したというのもあるんでしょうか?
やっぱりチョウサンもちゃんと捜査しないとダメですね。

ジャスミンとチョウサンの別れのシーン。
「待ってるわ、パパ」。
泣けますね。
ジャスミンは本当に情が深い。
で、エンディングはどうするのかと思ったら、ちゃんとルール通り
ガールズイントラブルでした。
正直今回のドラマには合いませんね。
エンディングは「私だけの十字架」みたいな曲をもう1パターン作ってくれたら
嬉しかったのですが、それはさすがに子供向けではないですね(笑)。

次回は唯一のスワンさん主役回。
メンバーが映画の撮影で忙しいからという理由だそうですが、
偶にはいいですね。
ゴーバスだと森下や仲村主役回といったところでしょうか?

36話
この話面白いんですが、色々粗も気になるんですよね。
いくら天才科学者と言っても独りで整備を全部するのはさすがに
無理があります。
最終の調整くらいならいいですが、普通はメカニックが複数人いるはず。
じゃないとあれだけ多くのメカのメンテナンスは不可能です。

金のシールに興奮するテツ。
さすがトッキョウですね。
「金なら1枚銀なら5枚」というジャスミンに対するウメコの表情の演技が
上手い。
しかしジャスミンのオヤジ知識はどこから入手してるのか、謎過ぎます。
そんなCMリアルタイムで見れないだろうに。
「商品の温泉旅行は」とテツとじゃれ合うウメコ。
テツもすっかりバンとウメコサイドの人になってしまいました。
ボスにも促されて表彰パーティに行くことにするスワンさん。
でも、その間のメンテナンスができなくなるというのはちょっと
困りものでは。
スワンさんも結構孤高の科学者なんですよね。
スタッフを育てるのもエンジニアの仕事です。

スワンさんに頼ってるのをわかりやすく描くためでしょうが、
バンの絆創膏はやりすぎ(笑)。
というか、デカベースには大量のスタッフがいたはずなんですが、
彼らは何の仕事をしてるのでしょう。
デカベースの清掃とかでしょうか(笑)。
せいぜい鑑識とか通信くらいですかね。
メカはスワンさん、科学捜査はホージーで事足りてますし。
テツのスワンさん推しがよくわかる話ですが、それにしてもウメコの
バスローブ姿のロジャーは酷い(笑)。
緊張感も何もありませんね。
ホージーはメカのメンテを頼みに来ただけなので、スワンさんに
頼りっきりというのはちょっとキツイ気もしますが。
ただ、メカのメンテは各人でやらないといけませんね。
帰ってきたウルトラマンの郷秀樹は自らマットアローのメンテを
手伝ってましたし。

今回のハイマルさんはデリートされずに連行されましたが、
最初のビル破壊は死者かなり出てると思うんですけどね。
宇宙裁判所がデリートを許可するのはアリエナイザーを連行できない
ときだけで、こういう犯人は一生囚人星に送るだけなのかもしれませんが。
6回目の登場のデビルキャプチャーですが、敵のデータを集めるだけとは
アロンとか再生シーゴラスみたいです。
定番ですけど、デカレンジャーらしくアレンジされてるのはいいですね。

パーティ会場でハイマルのことを気に掛けるスワンさん。
一応部下思いの一面もあるんですね。
あるいはハイマルのような手のかかる部下がいたせいで、地球署では
一人で全部やってたのかもしれませんが(笑)。
ヌマ Oに続いてブンター登場。
この2人何気に準レギュラーと化してます。
組織の広がりを感じさせていいです。
「悪い奴に引っかかってなければいいが」からのアブレラ登場は鉄板。
そりゃそうなりますね(笑)。

怪重機を合体させてハイマルリアクターを付けたフランケンザウルス。
なかなか的を得たネーミングです。
しかもハイマルリアクターで怪重機が強化されるのですから、謂わば
怪重機用マッスルギアといったところでしょうか?
これが上手くいけばアブレラも商品展開したと思いますが、如何せん
危険すぎました。
スワンを呼び戻そうとするボスに嘘をついて止めさせるテツ。
初登場時とはキャラが別人です(笑)。
それを咎めるのかと思ったら同調するバン。
悪い意味でバンに感化されてる気がします(笑)。

1回戦っただけ、しかもほぼ無傷だったのに早くも不具合が出てくる
デカマシン。
繊細にもほどがあります。
つか、メンテスタッフくらい置けよ(笑)。
各パーツの元ネタを覚えてるジャスミン。
エスパーだけに記憶力もいいのでしょうか?
フランケンはデカレンジャー版タイラントですね。
ハイマルさんからは古いイケてない怪重機呼ばわりですが。
強引に合体を重ねるデカレンジャーロボ。
これでは勝てるわけもありません。
今回は久々にボスの「バカ者」が聞けましたね。
スワンさんにスピーチの代わりを頼まれテンパるブンターが面白い。

地球の半分を吹き飛ばすというハイマルリアクター。
物凄いパワーを秘めてる割には実戦ではあまりパワーを感じません。
まあ原発もコントロールしてる時は大人しいですからね。
こういうテクノロジーは暴走したときどうするかが課題です。
デカウィングロボとSWATが出てきてからはテツとボスは別行動が
増えてきました。
遠隔操作の電波を辿っていち早くハイマルの居場所を突き止めるスワンさん。
でもスワンさん一人ではアブレラ一味に敵わないと思ったところで、
デカスワンに変身。
一度誘拐されて人質になった経験ありますから、今度はちゃんと
SPライセンスを用意してたんでしょうね。
しかし石野真子が変身するとは当時も驚きました。
もう何でもありです(笑)。

デカスワンは意外と強い。
またいいタイミングでマスターとブレイクもやって来ます。
しかし「乙女の嗜み」って(笑)。
デカマスターと初対面するアブレラ。
いよいよラスボスらしくなってきました。
ハイマルリアクターを暴走させて逃げるアブレラ。
地球署に対する恨みはこの頃から既に沸点に達してたんですね。
物凄い複雑な計算を算盤で弾き出すスワンさん。
どこで習ったのか知りませんが、東洋の計算機は素晴らしいです(笑)。
この話は後にゴーバスで森下と仲村が筆算でプログラムを弾き出す
シーンに繋がりますね。

自殺しようとするハイマルを止めて「バカー」とビンタするスワンさん。
青春ドラマを見るよう。
「スワンはいつも誰かのためを思って作っている」「大切なのは愛なんだよ」。
最後はボスがきっちり閉めてくれました。
スワンがボスにメダルを掛けるシーン。
完全にキスシーンかと思いましたが、子供向けなので自重したんでしょうね。
バックに流れる真子ちゃんの歌もいいです。
さすが上手いですね。

遂に次回はホージー主役の異色回。
恐らくデカレンジャーで一番重い話です。
リアルタイムで見た時も結構衝撃受けました。
ではでは。

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